ちょっと前までは(WHOの指針に反し)"英国株"と呼ばれてた、大阪や東京で広がっている感染力の強い変異株N501Yについては、東京都が毎平日の午後7時頃にスクリーニング検査(感染者の中にN501Yがどのくらいいるかのサンプリング調査)の結果を発表している。
たとえばこんな感じ→ https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona1942.html]
「1 変異株PCR検査実施状況」は、その日報告があった検査結果について記載しているけれど、検査の時期はバラけている。
もっとも、「3 これまでの変異株PCR検査実施状況」という週ごとの数字を、過去の報告と比較することで、「1」の報告がいつの検査に対応するものなのかを算出できる。
たとえば上にリンクを貼った4/16付第1942報では、こんな感じだけど
4/16付1942報 | 3.29-4.4 | 4.5-4.11 | 4.12-4.18 |
---|---|---|---|
変異株PCR検査実施数 | 1030 | 943 | 26 |
健安研 | 158 | 196 | 26 |
民間検査機関等 | 872 | 747 | 0 |
陽性例の数 | 170 | 268 | 12 |
健安研 | 51 | 74 | 12 |
民間検査機関等 | 119 | 194 | 0 |
これが前回=1937報だとこんな感じになる。 https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona1937.html]
4/15付1937報 | 3.29-4.4 | 4.5-4.11 |
---|---|---|
変異株PCR検査実施数 | 1030 | 896 |
健安研 | 158 | 196 |
民間検査機関等 | 872 | 700 |
陽性例の数 | 170 | 256 |
健安研 | 51 | 74 |
民間検査機関等 | 119 | 182 |
そうすると、差分をとってみるとこんな感じになる。
4/15付1937報 | 4/16付1942報 | 差分 | |
3.29-4.4 | |||
---|---|---|---|
変異株PCR | 1030 | 1030 | 0 |
健安研 | 158 | 158 | 0 |
民間検査機関等 | 872 | 872 | 0 |
陽性例の数 | 170 | 170 | 0 |
健安研 | 51 | 51 | 0 |
民間検査機関等 | 119 | 119 | 0 |
4.5-4.11 | |||
変異株PCR検査実施数 | 896 | 943 | 47 |
健安研 | 196 | 196 | 0 |
民間検査機関等 | 700 | 747 | 47 |
陽性例の数 | 256 | 268 | 12 |
健安研 | 74 | 74 | 0 |
民間検査機関等 | 182 | 194 | 12 |
つまり、第1942報の報告には、3.29-4.4の検査結果は含まれておらず、4.5-4.11の検査結果(検査実施数は47(全て民間)、陽性例は12(全て民間)が含まれている。これと1937報に無かった4.12-4.18の結果(検査実施数は26(全て健安研)、陽性例は12(全て健安研)を足し合わせた、検査73件に陽性例24件が、1942報の「1」の内容に対応している。
1942報は金曜ということもあってか、健安研の結果だけは4.12の週のものが含まれていたりして特殊だけども、ともかくこのように前の報告と比較することで、その日発表されたスクリーニング検査結果がいつの期間に対応するものかがわかる。