朝食代わりに月見そばを食べる習慣が5年ぐらい続いてる。いや正確には続いていただ。
そんなある日、
遡って考えてみれば、ここ半年ぐらいは続いているだろうか。
さすがに昨年末ぐらいからは、お互いを顔見知り程度には認知しており、
忙しくそばをすすりながらも、
「あ、また会いましたね!」という感じで軽く会釈をするようになった。
ところで、わたしは毎朝月見そばを食べているが、コロッケそばなるものをたべたことがない。
たまに気分を変えてもせいぜいきつねそばか、きざみそばぐらいだろう。
どうやって食べるのかと思い、ちらりと横でたべている彼女の様子をみてみると、
食べている途中から割り箸でコロッケの真ん中を突き刺し、コロッケをぐてんぐてんにして、
どろどろの汁にしてから、すすっている。
なるほど。美味しそうだが、なんか嫌な気もする感じだ。
そういうわたしはいつも月見そばを頼むが、でてくるとまず、月見をありったけのそばで汁の中に隠す。
そうすることで、そばを半分ぐらいすすり終わった時に、月見がいい感じに熱が通っているようになる。
その後で、黄身に割り箸を突き刺し、汁と流れ出た黄身とそばをあわせて食べるのが好きだ。
そして、そうこうしているうちに汁がどろどろの感じになってくる。
あーそういえば、月見もコロッケそばもさいごにでろでろになるのは大差ないのかなー。
そんな風にも思えてきた
おもいきって、明日の朝はコロッケそばを頼んでみようかな……とも思う。
彼女から「ふふん、わたしの食べているコロッケそばを美味しそうに思ったのでしょ?」
と思われるかもしれない。それはそれで悔しいのだ。
しばらくしたら、いつものように彼女がやってきて、驚いたことに月見そばを頼んでいた。
「いつも美味しそうに食べておられるので……」
聞いてもいないのに、彼女がちょっと照れながらわたしに話かけてくれた。
すかさず彼女がすっと手を伸ばして私の月見を指で突き刺しぐでんぐでんにした。
「こうすると美味しいですよ」
熱くはないのだろうか。
私は勝手に割られてしまった月見を見ながらその汁をすするか一瞬迷ったが結局一口も手を出さず返却口へ返してその場を去った。
あのとき汁をすすっていたら何か変わったのだろうか。
なんとも言えない胸のもやもやが今もこうして私を苦しめる。
anond:20170329180919 元ネタ anond:20201206204154 文末に「そして、その時の彼女が今のお嫁さんです。」が追加 anond:20210413075442 「朝食代わりに月見そばを食べる習慣が5年ぐらい続いて...
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