昔小林よしのりの本で「国は国民が義務を履行する見返りに権利を与える」というようなことを書いていたのをなんかフッと思い出して「あれ、でもこれ本当なのかな?」って思ったんだ。記憶違いかも知らんけど。
これを読んだ頃は「そうだそうだ!いいこと言う!さすがはよしりん!戦争論戦争論!」とか息巻くクソガキだったんだけど、あれから結構立って、今改めて考えるとなんかおかしいなって思ったんだ。
まず、義務の対価が権利なのであれば、「どの義務がどの権利に対応しているのか」っていうのが必要だ。もしくは「すべての義務を履行するならすべての権利を与える」ということならば、犯罪者はどれも一切の人権が失われないとおかしい。
義務と権利が対になっているものもそりゃある。例えば免許があれば運転する権利を手に入れるが、道交法に違反すれば免許停止、運転する権利は剥奪される。これはわかりやすい。
でも、例えば選挙権は?選挙権が停止される義務違反って何かある?
法律の専門家じゃないので、全ての権利と義務を知っているわけじゃないのだから、実は権利は本当に義務の対価かもしれないのだけど、例えば「日照権はこの法律のこれに従っている限り国民はこれを保持する」みたいなこと書いてるわけじゃないよね?だよね?
そういうわけなんだけど、この権利と義務の関係って実際どうなんだろう?
義務の対価としての権利、義務とは関係なしに存在する権利、権利とは関係なしに存在する義務、っていうのがあるっていうのが本当なのかな?
もうちょっと言うと、もし本当に権利が義務の対価、義務を守っていれば与えられる、っていうのであれば、権利は義務よりも下のものになるよね?でもそんな序列で語れる概念なんだろうか?
*****追記*****
権利は義務の対価って書いていたかどうかは覚えていないんだが、読んだ本の印象に「義務を履行しているからこそ権利は主張できるべき」みたいな書かれ方していたんだよね。
嘘。並列に存在する
小林理論だと 医者は社会貢献しているからALS患者を薬殺してよいし ALS患者はもう身動き取れず義務を果たせないから生きる権利もない状態だ 小林理論だとそうなる
戦争論と戦争論2しか知らんけど「国は国民が義務を履行する見返りに権利を与える」なんて言ってたっけ? 多分法律論の話でなく戦争から逆算して国民は何々を背負ってるとか選挙権...