2020-09-14

タイガーズゲート 第12話「暗転」

【前回までのあらすじ】

岐阜県長良川市在住の高校生長良川翔太は大学合格通知を晒ししまたことが原因で本名バレしネット大炎上してしまう。

速やかに火を消し止めるため弁護士に依頼するも弁護士までもが炎上する始末。

窮地を脱するため翔太はヤフオクで最大48時間タイムリープが出来るスチームアイロンを購入。

体に熱々のアイロンを押し当て何度もタイムリープ過去を改変しようとするが、なぜか改変は悉く失敗。

翔太は最終手段として自宅前で郵便局員から合格通知を奪いとる計画を立て、狙い通りに合格通知を奪取することが出来たが…

奪い取った合格通知はすぐに破り、更にライターで火をつけて燃やした。これで合格通知がアップされることは絶対にない。

これで炎上人生とは完全におさらばだ…やっとまともな大学生活を送ることが出来る。

ネット上で叩かれ続けたことを思い出しながら、翔太は念のために@ちゃんねるの書き込みをチェックしていた。

過去自分合格通知をアップロードする時刻まであと10秒…この瞬間何も起こらなければ…絶対に何も起こらないはず…

そんな翔太の思いとは裏腹に、リロードした画面上にはまたしても合格通知がアップロードされていた。

「なんで、合格通知は届いていないはずなのに、一体誰が」

画面を呆然と眺めていた翔太は通知画像が僅かに斜めに歪んでいることに気付き、その瞬間全てを悟った。

これまでの改変がなぜ失敗したのか理由は分からないままだった。しかし奴が邪魔していたということであればすべて納得がいく。

翔太はネットカフェから飛び出し、韮澤弁護士事務所のある五反田へと向かった

次回タイガーズゲート 第13話「対決」

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