この本は「進化には目的がある」とか「進化とはより良い方へと向かうことだから、進化の末に現存するものはそうでないものより優れている(に違いない)」みたいな「一応進化を学んでみたけどある種の先入観から抜け出せずに間違った理解しちゃった人」を馬鹿にするために極端に逆に振った解釈で書かれてるから、そもそも進化とかあまり知らない人がまるっと信じちゃうとそれはそれでマズい。(もちろんこれは『ダーウィンの進化論の次の理論』などというものではなくて、基本的には動物の行動を進化論の文脈に沿った形で解説しているに過ぎない)
一番マズいのが「遺伝子を擬人化したこと」で、読んだ人も又聞きしただけの人も「遺伝子が生存戦略を持ってる」「遺伝子の”目的”は自己増殖」のような「間違った理解の『進化』を『遺伝子』と入れ替えただけ」みたいな理解してる人が多い。
進化も遺伝子のコピーが増えることも単なる成り行きであって、そのことを理解してないと遺伝子増殖のプロセスの解説(解釈)を読んである種の人間の行動が「正当化された」とか「人間は遺伝子の乗り物だから人間のやることに意味はない」とか言い出すといったみっともないことになる。遺伝子に意思はないし進化に意味はない。人間が何を選んでどのように行動しても全てはなるようにしかならないし最終的にはどこかに落ち着く。だから人間は自由である。
内容的には遺伝子の発生は分子がコピー能力を獲得した瞬間に始まった、 そして現在のありとあらゆる生物はその習性から人類の文化に至るまで遺伝子の延長線上にある、 遺伝子がコピ...
この本は「進化には目的がある」とか「進化とはより良い方へと向かうことだから、進化の末に現存するものはそうでないものより優れている(に違いない)」みたいな「一応進化を学...
Vtuberに投げる金稼がなきゃならん
実際、読んだ人から不快になった!ってクレームはたくさん寄せられたらしいね もし今の時代に同じ本を書こうとすれば、出版自体が反対運動で差し止められかねない危険な内容だわ 青...
頭の悪いやつが読んだら頭の悪い結論にしかならないという点では、ダーウィンの進化論によく似ているな。
他人に優しくするような利他的行動ですら近い遺伝子を持つ個体を助けることは遺伝子にとっては利己的だからということで説明がついてしまったりと色々身も蓋もない領域だよな。
最近なんか考えてたんだけど、人間のあいだでは度々家畜の権利というのが話題にのぼるけれども、家畜の方はというと自由にされるよりは最後は飼い主に殺されるにしても飯を食わ...
古い本一冊読んで「全部書いてあった」とか頭悪そうすぎる メンタリストDaigoとか好きそう