自覚したのは大学の時だった。
二年の夏休みに中学の同級会があってそこで「お前、何か性格変わった?」と言われたのがきっかけで自分には性格がないのだと気付いてしまった。
思い起こせば大学内のサークルではおちゃらけてふざけた奴。バイト先では真面目な好青年、高校の時は女性的なルックスのせいか人懐っこい不思議君。
そして中学では部活一筋の熱血サッカー部員。
小学校では教室の隅に固まってうじうじしているのかいないのか分からないようなヒエラルキーの最底辺。
俺はその場その場で皆からどう思われるかでキャラを演じているに過ぎなかったのだ。
もうすぐ就活が始まる。
あなたはどんな性格でどんな人ですか?と聞かれて答えられる気がしない。
自分にできるのは、面接官や会社の人が求める
声に呼応するだけだ。
Permalink | 記事への反応(0) | 09:55
ツイートシェア