学問の世界とそれ以外の世界の一番の違いは、
正しさに関する厳しさなのではないかと思う。
学問の世界では間違うことは仕方がないにしても、
間違えないように最善の努力をすべきであるし、
間違えていたと分かれば、それは人格の否定ではなく、間違いの指摘なのだから、
感謝と反省をして正していくわけです。
しかし学問以外の世界では、正しさが一番の基準ではない。
お金が儲かるとか、それ以外の基準が大きくて、そこにギャップがある。
学問の世界に間違いがはびこると、その損失は大きいので、利害打算抜きで正そうとする。
間違っていても良いから分かりやすい説明をすべきというのは、
やはり名誉や利益が中心にあって、事実に対する慎重さや尊重がないと見られてしまう。
正しさに価値を置かない人にとっては、それは理解できないのだと思う。
面白ければ良い世界と、正しいことを知りたいという世界はやはり相容れない。
残念ながら科学や事実の軽視はますます進むと思う。
科学に対してお金はますます出されなくなると、
科学を尊重する国とそうでない国という形で国力に差が出たり、
学問をするためには大企業の研究職に就くしかない、みたいなことが起こりはしないか。
Permalink | 記事への反応(1) | 10:47
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