2年前に会社を辞めたのは、男になりきれなかったから。学生時代は男子バレーボール部のマネージャーをやっていて、男のノリには慣れていたので男ばかりのメーカーに入った。事業部始まって以来初めての女の営業だった。思った以上に皆協力的で上司も優しく、すぐに仕事に慣れることができた。同期の男の営業はあまり馴染めていないようで、周囲は彼の悪口ばかり言っていた。お客さんともうまくやっていけてると思っていた。
半年くらい経った頃、たまたま昔の友人と職場近くで飲んでいた。すると少し離れた席に私の先輩社員、上司、私の同期が座っていることに気づいた。同期の彼は会社では見せないような和やかな表情で周りを笑わせていた。何を話しているかは聞こえなかったけどとても盛り上がっているようだった。
私は数回しか飲みに誘われたことがなく、かつ彼らみたいに盛り上がることは一度として無かった。
多分私は男社会に表面的にしか馴染めておらず、お客様扱いをされていたんだと思う。思えば失敗をしても同期みたいに怒られたことはないし、2軒目3軒目に引っ張られたこともない。定時で帰っても笑顔で送り出されたし、仕事の負荷も同期より明らかに軽い。
そのことに気づいてからは仕事に対する情熱はすっかり消えてしまい、数ヶ月後に仕事を辞めた。けれど周りは最後まで気を遣ってくれて、その優しがほんとうに辛かった。良くも悪くも、この世界は男向けにできている。
正社員で入ったのにお客さん扱いされたら誰でも嫌な気分にならない?
どうせ怒ったら「男性社会だから私に厳しい」とか抜かすんでしょうが だったらお客様扱いでもするしかない
ヅカいって男役になるべきだったな
下手なこと言うとセクハラ扱いされるからにゃあ 男上司からしたら女部下はこわいんじゃよ