槙野さやか氏のこのJOKER評に、自己責任論をふりかざして社会的弱者を踏みにじる無慈悲を見た。
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槙野さやか
「ほんとうはもっと与えられるべきだった」と無根拠に思いこむ人間の恐ろしさ 映画『ジョーカー』
https://note.mu/kasa_sora/n/n8554d186e08e
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この映画の主人公は槙野氏の語るような傲慢な人間じゃない。映画を見ればちゃんとわかるが、彼はごく普通の人だ。
なぜ槙野氏はこれほど歪んだ見方をするのか。氏が弱者に対して無慈悲で冷酷だからという以外の理由が見つからない。
「あなたよりもしんどい人はたくさんいる、頑張りが足らない」という理屈で困難にある人を突き放す槙野氏の考え方は無慈悲だ。
弱者がボロアパートでささやかな夢想を抱くのを、傲慢な思い上がりと断じる槙野氏の考え方は無慈悲だ。
困窮した生活保護申請者を窓口で追い返す役所みたいな無慈悲だ。
槙野氏のような他者の無慈悲に踏みにじられ、踏みにじられ続けた弱者はどうなるか、JOKERという映画そのものが答えている。