セカイ系の定義は諸説あるがそのひとつに「ヒロインとセカイを天秤にかける」話だとされている。
言い換えるなら「セカイとは犠牲を求めるもの」という認識が広く共有されているということ。
エヴァが流行った当時、人々はこれからセカイ(社会とか国家とか世間とか)が犠牲を求めて牙を軋らせる時代が来ると予感していたのだ。
そしてまさに予感が的中したために廃れたのだろう。現実逃避的な日常系が後釜に座った。今ではさらにこじらせたなろう系が蔓延している。
天気の子の水没東京は意図的か結果的かはわからないがリアリティがない。幻想的な世界にしか見えない。