2019-08-23

天気の子大丈夫じゃない

セカイ系定義は諸説あるがそのひとつに「ヒロインとセカイを天秤にかける」話だとされている。

言い換えるなら「セカイとは犠牲を求めるもの」という認識が広く共有されているということ。

それが一時期この手のジャンル流行った理由だろう。

エヴァ流行った当時、人々はこれからセカイ(社会とか国家とか世間とか)が犠牲を求めて牙を軋らせる時代が来ると予感していたのだ。

そしてまさに予感が的中したために廃れたのだろう。現実逃避的な日常系が後釜に座った。今ではさらにこじらせたなろう系が蔓延している。

天気の子の水没東京意図的結果的かはわからないがリアリティがない。幻想的な世界しか見えない。

誰も犠牲にせずに済む世界など幻想の中にしかない、と言わんばかりだ。

天気の子はたしかセカイ系作品なのだろう。

救われたように見せかけるというズルさを得た点で少し大人になったかもしれないが。

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