役に立ちそう、必要そうだからと漠然と英語を身に付けたいなあと思っていた
文法書を買い、単語帳を買い、ネット上の役立ちそうなページをブックマークし、3日学習して挫折して、数ヶ月後にまた思い出す
心残りがある限り、挫折しても挫折してもふとした瞬間に再び囚われ、何一つ身に付いていない現実に焦燥感が沸き上がる
幾度となくこうしたループを繰り返していたが、もう一度自問自答を行って、英語は俺の人生にとって必要じゃないと結論を出した
何年経っても身に付けられない現実を目の当たりにして自分自身諦めたいのかと思ったが、はっきり違う
今の俺であれば、飲めば直ちにネイティブレベルの英語を読み書き話すことができる魔法の薬が目の前にあったとしても飲まないからだ
役に立ちそう、必要そうという思考はどこから来たのか、最初にそう思ったのは一体いつだったか、もはやわからない
人生は有限であり、ある物を選ぶことは別のある物を諦めることを意味する