30過ぎたおっさんが言うことじゃないが、いつか自分には運命の相手が現れるのではないかと思っている。そして、その人に出会うまで、自分はずっと一人ぼっちなのだと。
意味がわからないかもしれないが、そんなことを考えながらも俺は結婚している。なんなら不倫もしている。でもいつか運命の人に会えると思っている。本当の自分の居場所はここじゃないのだと、今でも自分は一人ぼっちなのだと思っている。
運命の人がどんな人なのか、自分でもわからない。自分と全く同じ哲学を持つ人か?それともただひたすら美しい人か?あるいは自分に全てを捧げてくれる人?どれもそうであるようで違う気がする。
多分俺はただ救われたいのだ。一目見たその時に運命だと思えるような人に出会って、その人と居ることだけを人生の目的にして、自動的に生きたいのだ。すべてを捧げて、すべてを捧げられて、ただ盲目的に生きたいのだ。人生は何かを考えながら生きるには長すぎる。ただ一つの大切なもののために生きられたらどんなに良いだろう。どうして色々と考えながら生きなければならないのだろう。物語のようにハッピーエンドがあればいいのに。
きっとこの子供じみた夢を見ながら、俺は年老いて死んでいくのだろう。何も得られないまま、何も得ようとしないまま、無為に死んでいくのだろう。生きていると思えないまま、死んだように生きて、そのまま灰になる。
もっと正直な人生を生きれば良かった。単純で、やりたいことをやって、やりたいことをして死ぬのだ。人生は何かを考えながら生きるには長すぎる。
うんち
しかし、何かをやり遂げようとして生きるには短すぎる。 もうおっさんだというなら、うまくやり直せるよ。 いつ何度でも。