待ち合わせ時間ギリギリなのに鞄にスケジュール帳入ってなかったとかで10分でも30分でも探してしまって、遅刻する。結局見つからなかった。スケジュール帳に挟んでる紙が無くたって人に聞けばいいし、そんな遅刻してまで探すものでもない。でも探した。探してるものが見つからないというのが嫌だったらしい。自分でもよくわからない。ていうかそもそも時間割いて待ち合わせ場所に居てくれる人よりも自分の気持ちを優先するというのが嫌だ。でもスケジュール帳がないのも嫌だ。早く見つけないとと思って入ってそうな鞄を漁ったけどなかった。数日前入ってたのを見たのに今日見たら無くて焦った。部屋中探し回ったけど無くて、途方にくれた。もう1時間経ってた。なんで無くていいものを探してるんだろうか。本心では約束を破りたいと思ってるんだろうか。散らかった部屋で体育座りしてそういう考えが無限に繰り返されて、情けなすぎて、いらいらして、何かに当たりたかったけど、物は投げたら壊れるし本をそういうことに使いたくないし、スライムとかも手近に無かったから思うままに拳を頭にぶつけてみた。痛くなかった。ストッキング越しに太ももに爪を立ててみた。痛くない。足を地面に叩きつけてみた。痛くない。これが自傷行為なのだろうか。多分自分で手加減してるから痛くないんだろうけど。死なない程度の痛みって意味あるんだろうか。自己満足の痛みよりもういいから早く行けよって思う。とりあえず電話した。電話して謝って、なんだかずっと一生こうして遅刻するのかな。いやだめだ。ちゃんとしよう、できるはず まさか遅刻するやつはいつまでも遅刻するなんてことはないはず。遅刻したくない。約束の10分前にはもう待ち合わせ場所にいたい。遅刻をよしとする心を洗いたい。