例を挙げれば「落馬する」「報告する」「希望する」などがあり、
ただし動作性名詞かどうかは明確なものではなく、わりと感覚によって左右されるようだ。
「旅」そのものを表す普通名詞と捉えるかで変わってくるように思える。
「頭痛する」という表現も無いではないが一般的ではないだろう。
「頭が頭痛=頭に頭の痛みがある」や「頭痛が痛い=頭の痛みが痛い」とすると確かに違和感がある。
ただし、「頭痛」を明確な病名と見なすなら、「頭痛で頭が痛い」は「風邪で喉が痛い」などと同種の言い回しと考えることもできるだろう。
たとえば「頭痛」の具体度を高めて「群発頭痛」とすれば、「群発頭痛で頭が割れるように痛い」といった表現はそこまでおかしくはない。
「頭痛」を「頭が痛む」という動作として捉えるか、「頭が痛む病気」という名詞として捉えるか、というところだろうか。
「離乳食」は「乳離れするときの食べ物」という意味で、これ自体に「離乳食を食べる」という動作的な意味はない。
「演歌」も「演説するときの歌」という意味で、これ自体に「演歌を歌う」という動作的な意味はない。