こういうことを書くと「政府にお金がないならお金を刷ればいいじゃない。そしてみんなに配ればみんな仕事しなくていいのに」みたいな小学生レベルの発想にも思えるのだけれども、
最先端の家電や技術を求めているのならともかく、普通はそこそこのことができれば満足なわけじゃない。
例えば、テレビはハイビジョンで32型ぐらいで見られれば十分だし、電子レンジは2〜3種類の温度で加熱できればいい。食料品は別に国産でなくても、そこそこ安全でそこそこ美味ければいい。衣類も普通のデザインで寒すぎず、熱すぎず、重すぎなければいいといった具合だ。
こういった「まあいいかというレベルの技術」はすでにかなり確立されていて、例えばそれが最先端の技術だった頃に比べればかなりお手頃価格でできるようになってきているはず。
ならば、多くの人々が概ね満足できるレベルの品物はどんどん値段が下がってきて、当然デフレ化が進むはずだよな。
もちろん、個々人の趣味嗜好や何が何でも最新機種、スーパーは絶対紀伊国屋などという人は一定数はいるだろうけれど、それは少数派だろうから、全体としてはデフレになるはず。
しかし、どうして緩やかなインフレが健全で当たり前とみんな考えているのだろう。また、仮に緩やかなインフレが健全で当たり前だとすれば、技術革新とどう折り合いをつければよいのか。
結局満足できないよう、我々が何か追い立てられているのだろうか。
32型よりは49型がいいかな
デフレは名目価格・絶対価格のことだから 技術革新で下がるのはその製品の実質価格・相対価格