2018-11-28

ハンバーグが好きなA君とB君

A君とB君はハンバーグが大好きです。

A君は裕福な家に住み、B君は貧しい家に住んでいます

A君は、ママに毎週ハンバーグをつくってもらいます

ママ今日ハンバーグおいしいよ。」

B君は、年に一度、B君の誕生日の日だけ、ママハンバーグをつくってくれます

「ああ、ハンバーグはなんておいしいんだろう!毎日誕生日だったらいいのに!」

A君のママは、研究熱心です。

今日チーズを乗せてみたわ。」

ママチーズにも合うね。」

今日のお肉は黒毛和牛よ。」

ママ、いつもよりもお肉の味が濃いね。」

「焼き加減をレアにしてみたの。」

ママ、とっても柔らかいね。」

毎週のようにつくるのですからママ料理の腕も相当なものです。

A君はどのハンバーグもとてもおいしいと思いました。

B君の家は、少しお金に余裕ができました。

これまではB君の誕生日しか食べられなかったハンバーグが、

クリスマスやB君が運動会活躍した日の夜など、

お祝いごとのある日にも食べられるようになりました。

「ああ、こんなにもハンバーグが食べられるなんて、素晴らしい!」

ある日、B君がA君のおうちに遊びにいくと、

ハンバーグが好きなB君のために、A君のママハンバーグをつくってくれました。

チーズを乗せた、A君のママの自慢のハンバーグです。

「お肉は黒毛和牛なんだよ。焼き加減はレアだとお肉が柔らかくなるんだよ。」

「うん、とってもおいしい!」

B君は今まで食べたことのないハンバーグに驚きました。

でも、「とってもおいしいんだけど、ママのつくったハンバーグの方がおいしいな」と思いました。

B君にとっては、少しくらいの味の違いよりも、ママのつくった愛情たっぷりハンバーグの方が嬉しいのです。

またある日、A君がB君のおうちに遊びにいくと、

ハンバーグが好きなA君のために、B君のママハンバーグをつくってくれました。

「A君のおかげでハンバーグが食べられるよ!ありがとう!」

いただきまーす!」

A君は一口食べて思いました。

「このお肉は外国産の合いびき肉だな。少し焼きすぎて固くなっている。ソース市販のものだ。」

毎週のように様々なハンバーグを食べているA君は、一口食べればいろいろなことがわかります

「とてもおいしいよ。でも、僕はもうお腹いっぱい。」

A君はそう伝えると、ハンバーグを半分残してしまいました。

あなたはA君とB君のどちらが幸せだと思いますか?

  • 二択なん?どうしても選ばないとだめ? どっちもしあわせに見えるけど

  • 子供にレア肉食べさせるA君の親がおかしい

  • これって増田の好きな文化資本の話?おめでとう。 https://anond.hatelabo.jp/20181120054911

  • A君はまずいハンバーグを批判せず、大人の知恵のような小賢しい言い訳に終始している所に資本主義の限界を感じる つまり市場競争や自然淘汰といった概念がいかに脆いのかを端的に示...

  • A君とB君が友達になる環境もおかしい 住んでる学区が違うだろうし、A君くらいの家庭なら私立行きそうだし

  • A君もB君も幸せだと思います。

  • 俺「幸せってのは本人が決めるもんだぜ」

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