猫というのは本来「ただかわいいだけで、人間にとって都合のいい相棒」なんかではないのに、「猫とはかわいいものである」という不当なレッテルを貼られ、人間に庇護される立場になっている。
猫は本来自立した存在だし、人間などいなくても生きていける。それなのになぜか人間のほうがご主人様で、猫のほうはといえばかわいいぬいぐるみであるかのように扱われていたりする。猫カフェ? 笑わせんな。
そもそも猫は「にゃあ」とも「みぃ」とも言わないというのに、なぜだかそういう安易な擬音を当てられてしまうし、それどころかバカな人間は自分でも「にゃあ」をつけて話しかけてきたりする。猫を一人一人尊重して真摯に向き合い、猫個人の人格を本当に理解する気があるのかと。「かわいい猫」でひとくくりにしてるんじゃないか。それは差別なんじゃないか。
猫というのは、隙さえあれば人間を倒すことを考えているものだ。いつ牙をむくかわからない。そして一旦猫が本気を出せば一対一ではまず人間に勝ち目はないだろう。人間に尻尾振ってばかりの犬とは違う。
猫をぬいぐるみのようにかわいがるのは猫差別であるし、「かわいい猫に癒される」という趣旨のコンテンツはすべて猫ポルノである。