2018-08-09

誕生を祝う気持ちとほの暗い感情

自分は、16歳で卵巣全摘出となり、子供を産めない、世間でいうところの「生産性のない」女となった。

当時はなんで自分がという気持ちで、この事実を受け止められなかった。

今でも正直受け入れられてない。

産婦人科病棟のベッドの上で、

婦人科病気赤ちゃんを産めなくなった自分とすぐ隣にいる出産を控えた妊婦さんや出産後の経産婦の人々。

ここは、地獄天国が同居しているんだと思った。

それから10年以上経ち、

できるだけ考えないようにしてもふいに考えてしまう。

そのせいで恋愛という存在に対しても、自分恋愛しても赤ちゃんが欲しいという彼氏に答えてあげられないという気持ちが先に立ち、

自ら遠ざかって行った。

というより、言い訳をして恋愛はめんどくさいといい、わざとそうしているのだと自分に言い聞かせてきた。

そうしてやっと自分を保っていたが、先日姉が妊娠した。

「よかったね、おめでとう!」と声を発してみたが、私は笑えていただろうか。

気づかれていないだろうか、この心の奥底の暗い感情に。

本当に誕生を祝う気持ちはあるのに、同時にこの奥底のほの暗い感情も湧き上がってしまう。

自分は本当に嫌な人間だと思い知らされる。

聖人ではないが、喜びを分かち合えるニンゲンでいたいのに、お前はそうじゃないだろと突きつけらる。

この感情とどう付き合っていけばいいのだろう。

  • あなたは優しい人なんだね。

  • 例えば、子持ち男性と結婚したなら産んでないとしてもそれはあなたの子供。 貴方の行動を見て子供は成長する。貴方が親を見て成長したように。 日本人全体を見たって、全ての女性が...

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