昔は、見た目ゴツくて漢字で上手く書けなかったし、パッと見て男か女か分からないし、友達には「なんて読むの?」って言われたり、響きが似たような名前に間違えられたり、名前のことで散々でした。だから嫌いでした。もっと女の子らしい名前が良かったなって何度も思いました。
でも大人になって、人と初めて会う機会がたくさんできてから言われるのが、「×××って読むの?いい名前だね」「珍しい!今まで会ったことない」「和風で素敵な名前ですね」とお褒めの言葉ばかり。就職活動をしていた時も、面接では必ずと言っていいほど最初に名前が良いと褒められました。
確かに、わたしは同じ名前の人に会ったことありません。生まれてから気にしてなかったことだけれど、実はそれってものすごく特別なことなんじゃないかと段々思い始めました。そんな名前をつけてもらったわたしは、それだけで人生勝ち組の域にいるんじゃないかとも思いました(うーん、言い過ぎか)。今では大好きなこの名前を、大好きな家族や友人たちに大切に呼んでもらっています。幼い頃のわたしに、あなたの名前はね、これからたくさんの人に褒められるんだよ、だからあなたのお父さんとお母さんがくれた名前に、自信と誇りを持ってね、って言ってあげたい。
インターネットで名前を調べてみると、同じ名前の人は全国に何人かいるみたいです。でもきっとその人たちも、誰かに素敵な名前だねと褒められているんじゃないかしら。
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さあ、わかるでしょうか?