特別頭がいいわけでもなく、特別運動が出来るわけでもなく、特別性格がいいわけでもなく、特別手先が器用なわけでもなく、特別秀でた特技があるわけでもなく、常に劣等感に苛まれていた。
みんなが出来ることの同じレベルに立つには10回やらないといけなく、私が10回やっている間にみんなはドンドンマスターして更に差が開く。そしてその差を埋めるために練習するのも面倒でやらない、だからドンドン差が開く。
私の無能レベルに教師、同級生、味方になるはずの親もさじを投げた結果私は奇人として生きてきた。
ある日テレビを見ていると発達障害にスポットを当てている番組がやっていた。普段ならザッピングするはずなんだがなぜか見てしまった。(当てはまる・・・)そう思ってからの行動は速かった。
結論から言うと私は発達障害者だった。安心した。人間じゃないからみんなと同じレベルに立てないんだ。そう思った。
今は諦めの境地で生きている。とは言え発達障害者に関するニュースがあればいち早く取り入れている。最近だと鼻から吸引するとコミュニケーション能力が向上するというニュースがあったのをみんな知っているだろうか。
私は人間にはなれなかった。妖怪人間ベムのあのセリフ「早く人間になりたい」は私のような発達障害者にぴったりな言葉ではないだろうか。