2018-01-24

結婚というものをしてみたかった

学生結婚を試みたことがあった。

二十代の始めごろ。

そのときは、今みたく「婚活」という言葉もなければ、結婚できないという悲壮感も漂ってはいなかった。

けど、結婚たかった。

結婚して次の日離婚してもよかったから、結婚たかった。

まり結婚生活にあこがれて結婚たかったわけではなかった。

結婚指輪にもウェディングドレスにも披露宴にも興味はなかった。

じゃあ、なぜ結婚たかったのか?

今になって分かった。

私は「受容される体験」をしてみたかったのだ。

かに求められ、受け止められ、ここにいていいと保証して欲しかった。一瞬でもいい、そういう時間を過ごしてみたかった。

親に搾取され、なにも与えられることのない人生に、つかの間の安らぎを求めたかった。

女性にとって、結婚人生で一度「何かが与えられる」瞬間なんだと思う。

愛、手間、想い、覚悟

そういった人生で稀にみる与えられるが集合する場所が、結婚

金や地位にとんと無関心な人でも結婚したいと願うのは、そういう場所に身を置いてみたいからじゃないか

それほど結婚には魅力(いや、魔力?!)がある。

ちなみに学生結婚は、一学年上で就職しているお相手からの「(私が)就職する前に結婚すると就職活動に不利になる」というアドバイスにより、一蹴された。残念。

…以上、20年前のお話でした。

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