転移・逆転移で成り立つ日本の学校。日本ではそれが美談となる。カウンセラーだとやってはいけないことが、教員の場合やるべきこと、あるべき姿になってしまっている。勤務時間外も生徒のために働いて然るべし、というのはアンプロフェッショナルな倫理違反行為。
24時間生徒のことを考えていたら、逆転移に身も心も乗っ取られてしまう危険性が上昇する。生徒のことを考えないようにすることは大事。日本の学校はこの転移・逆転移をもって、教育を行ってきた。行き過ぎた「生徒思いの良い先生」は、体罰や生徒との性関連の不祥事を起こす可能性が高い。
ところが、行き過ぎた「生徒思いの良い先生」が起こした不祥事であるが故に、被害生徒は被害を訴えることが難しい。生徒側からの強い転移が発生していることも多いので、被害とすら思っていない、なんてことも多かろうし、それに、訴えづらい。拒否づらい。不祥事撲滅は勤務時間厳守から。
誤解しないで欲しいのは、「生徒思いの良い先生」が全て不祥事を起こすということではなく、その確率が高まるというだけの話。しかし、教員は約100万人もいるわけなので、確率論的に考えて不祥事を抑止する業務形態を作り上げる必要があると思う。
意識的に、転移・逆転移をポジティブに活用するということも考えられるが、諸刃の剣であるように思う。素人にはおすすめしない。
あ…吉野家コピペ作れそう…。