元夫の勤めていた会社の作業服を着た男性が、気が付いたらついてきてた。
降りた駅の近くに元夫の会社の営業所があるので、そこに行く人かなとも思ったんだけど
駅から私の勤め先に直行せずに寄り道して買い物しても、店を出たらついてくる。
考えすぎかなーと思ってまた別の店に寄り道しても、まだついてくる。
気持ち悪いし職場までついてこられたら面倒なので、職場のすぐ前の商店の庇の下に入って、携帯の着歴を見るふりをした。
「増田です。おはようございます。なんか変な人ついてきてるんですけど、このまま事務所入っても大丈夫ですかね?」
わざと大きめの声ではっきりと電話をかけている演技をした。
作業服の男性は一瞬肩をびくつかせ、まだそこそこ残っていた煙草を揉み消して、4回ぐらい振り返りながら去っていった。
元夫の会社の営業所とは違う方角だったような気がするが、そもそも元夫の会社の詳細まで知らないし。
…ということがあったのを思い出した。
作業着姿の男性に面識はないが、元夫の会社には何度か顔を出しているので、向こうが一方的に知っていた可能性はある。
元夫の関係者(直接係わりがあるかどうかは知らない)というだけで十分警戒対象なのに、あからさまについてこられたのが気持ち悪かった。
この一件の1週間ぐらい後に元夫が自宅付近に現れた(DV案件のため教えていない)こともあり、急いで引っ越した。
ちょうど降ってわいたように急な退職者の穴埋め異動があり、社宅に入れたしラッキーだった。
共通の知り合いから住所が漏れた可能性もあったので全員切った。