天皇は正の権威だ。差別は負の権威といえる。まず、陛下ご自身に価値があ..

天皇は正の権威だ。差別は負の権威といえる。

まず、陛下ご自身に価値があるわけではなく、天皇という立場に価値を見出す者がいる、という方がより正確。

権威は管理システムとしてとても優秀で、管理にかかるコストを大幅に小さくすることができる。

例えば、社会的な決断の合意形成にかかる莫大なコストも、権威を盾に無視することができる。

また身代わりとしても優秀で、うまくいかなかった仕組みや政策などを撤廃する際に、関係の深い権威を悪者に仕立て上げることで見直しや再計画の合意形成にかかる莫大なコストを無視できる。

属する社会に出自による差別が実在するということは、構成員の思考能力が権威の撤廃に耐えられないという面もあるだろう。

権威の一形態である天皇制のみを廃止したところで、権威がなくなるわけではない。権威がなくなれば構成員の思考能力がつくという突飛な話もない。正であれ負であれ、権威がなくなることは事実上あり得ない。

結論として、天皇制がある限り差別がなくならないというのは詭弁だといえる。

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