2017-09-08

絵画コンクールなんてやめちまえ

小学校の時、図工の時間に花のある景色の絵のコンクール出展する用の絵を描くことがあった。学校の外に出て好きに描くのだ。

学校の周りは畑や、田んぼがあり畔道によく花が咲いてた。

美しい花の絵がある景色...それならばこのコスモスとその背景の山々の絵を描こうと思った。

自信満々の絵の下絵を先生に見せた時、衝撃的な言葉を言われた。

「茎が細い、あと葉を大きく描きなおしなさい」

私は絵が得意なので、コスモスをやや写実的に描いてた(当時小学生だったので、絵にそれなりの幼さはあったと思う)。

なので可憐で華奢なコスモスをそんな風に書きたくなかった。

茎がアスパラみたいで、葉が家の裏手に生い茂ってるような雑に扱われる類の葉っぱの絵。組み合わせたら、ドラえもん映画に出てくる人を丸のみにしそうな植物お化けになった。

こんなものコスモスではない。断固反対した。

「絵に生命力を感じられない、植物は地面にどっしりと生えないといけない」

「でないとコンクールでは受けない」

・・・確かに、その絵画コンクールでの絵は人を丸のみにしそうな植物お化けと、そのお化けの隣で何故か笑顔でいられる人間の絵ばっかだった。

植物生命力を感じるのは大事かもしれないが、それが茎の太さではない。細い茎なのに、風にあおられてもしゃんとしてるコスモスのほうがいい。

こんな化け物の絵ばっか描かされて個性も何もないじゃないか

コスモスに華奢さを求めて何が悪いのか。

そんな絵ばっか求めてる審査員審査員だ。同じようなの求めてないで、節穴を目に整形してからこい。

当時はそんなことは思わなかったが(後々考えてムカついた)、茎が太いのは嫌なので先生と私でお互い妥協できる茎の太さを求めて何度も描き直した。

葉っぱは、数を増やしたらあっさりオッケーをくれた。コンクール出展してもらったけど、見事参加賞の佳作であった。

  • あったなあー、勝手に書き直されなかっただけマシな先生だと思う 勝手に書き直されてタイトルまで変えられて入賞したことある。絵の修正はちょっとしたことだったんだけど、苦労し...

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