P「ああ、驚いた、あそこまでの高いアイドル力をもった子がまだいたなんて。
圧倒的だった、去年見た時はあそこまでじゃなかった。
きっと、優れた…… いや言葉を選ばずにいうなら狂ったプロデューサーがついたんだろう。
愛海「……どうして?」
P「ここで無理することはない、ドロップアウトしても、ベスト4は確定してる。
愛海「体格も似通ってるし、女の子同士」
P「負けたくない気持ちはわかるでもな、ほらニュージェネレーションの卯月ちゃんも言ってただろ、
今が全てじゃない、って」
愛海「プロデューサー、卯月ちゃんの言葉は逃げの言葉じゃないよ。
アイドルを続けていく、ずっと続けていく覚悟があっての言葉なんだよ。
でも、あたしもようやくわかった。
同い年、同じ地区。
……それに、実業団。
あたしのアイドル人生が続く限り、きっと七海ちゃんとは一生やり合うことになる。
そんな予感がしてる。
だから、今日、ここで逃げたら、きっとあたしはもう一生アイドルと真摯に向き合えない。
P「棟方は十年後二十年後のこと、考えちょるがか」
愛海「こんな感動的な場面で、プロデューサーの好きなアニメ海がきこえるの名台詞を引用されても……」
P「あーいや、その、なんだ、この会場の中でも、愛海がきこえる、ということで、その、頼む」
愛海「なにそれ、相手も七『海』で海がついてるじゃん」
P「え? あ、ああ! 本当だ! すまん!」
愛海「大丈夫!
うん!
負けてくるよ!
P「あたりまえだ!!!!」
なにこれ?漫画の話?