とても面白かったし泣いたし、心に未だに余韻が深く刻みこまれてる。
けどなんかモヤモヤした。多分そのもやもやは…ああいう強烈なロマンティックラブが好きな監督への同族嫌悪。
どんなに隔たりがあっても、自分と相手の強い結びつきは絶対で、それもただの恋愛関係ではなくて、相手の存在が自分の存在に意味を与えてくれるような、そういう惹かれ合い。主人公達の最初のモノローグのように、自分にはそういう相手がいる、その誰かを探している。ってさ。
そういう相手がいるのが羨ましい、というかそういうふうに言ってる内は「自分は彼にとってオンリーワンの自分なんだ」って思っていられるから、羨ましい。
だってそういう相手欲しいじゃないですか。無条件に惹かれ合ってられるなんて素敵すぎるじゃないですか。
でも現実の世界で男女のいろんな出来事を見聞きして経験してきちゃうと、そんなんねーよ!って思っちゃうし、そんな夢見て恋愛してられないと思っちゃう。夢見て恋愛して上手くいく人もいるけど少数。