2016-10-22

お母さん(おばあちゃん)は叩いて機械を直そうとする

ドラえもんのび太ママテレビをチョップして直すシーンがある

そんな摩訶不思議な修理テクニックというか傾向に先日出くわした

古い銭湯で長湯をし、上がってマッサージいすに座った

これまたクラシカルマッサージチェアで、20円で3分動作するもの

しか20円入れても動作しない、もう10円入れたがやっぱり動かない

で、番台に座っているおばあちゃんにお願いした

お金入れたけど動かない、見てもらえますか」

おばあちゃんはゆっくりと立ち上がり、20円をレジ(というかお金入れの箱)から出し

高い番台から重そうな腰でゆっくりゆっくり歩いて降りてきた

そしてマッサージチェアまでたどり着き、やおら20円を入れた

マッサージチェアは動かない

バンッ!バンッ!!!

おばあちゃんは叩いた

叩いたけどやっぱりマッサージ椅子は動かない

バンッ!バンッ!!!

なおも叩くおばあちゃん

と、ふと。おばあちゃんは椅子の壁際をゴソゴソと触ったかと思うと

マッサージ機が動き始めた

「どうぞ」おばあちゃんは言った

ありがとうございます、電源が入ってなかったんですか?というと

おばあちゃんは

「いや、右側に調節するスイッチがあってね」

説明してくれた

よく分からないけど動いたならいいや、と思っていると

おばあちゃんが何やら右側のスイッチを触っている

「これで。自分で調節してね」

気づくとマッサージ位置自分の肩の位置に合っていることに気づいた

以前使った時はずいぶん低い位置だったと思う、古いものだとそんなもんだと思っていた

湯船であったまりつつ、マッサージ機で癒やされつつ

ぼんやり

おばあちゃんは機械を叩いて直すというのは本当なんだな、と

変なところに感動していた

そんな銭湯での出来事

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