http://togetter.com/li/1014493 の藤島じゅんの元ツイートとか http://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/9661526.html の山本寛のブログを見て思った。オタクが凝ったものを作りこんでそれを売れると勘違いしてしまう現象はこう言う発想から来てるんだなと。
おそらく、藤島じゅんや山本寛は相当数の作品を見て来ていて質の良い作品も知っているのだと思う。そのため、ちょっと良い部分が見える程度の作品では満足しない。これはクリエイターのこだわりとしていい方向に転ぶ時もあるのだけど良くない時もある。前提知識を多く必要とする作品を作ってしまう事がある。多くの作品を見ている人はそれだけ沢山の知識を得ていて、普段から話す相手も同様の知識を持っている場合が多い。つまり狭い層の中で物を作りこんでしまいがち。
売れるものというのは多くの層が価値を理解できるものである。そのためにはなるべく必要な前提知識を少なくするべき。シン・ゴジラが受けているのはドラマが王道で分かりやすいというのもあると思う。これは教養が深いオタクのような人には陳腐に見えるかもしれない。だから作りたがらない。
物や作品を作る側としては自分の価値観が絶対のものであると思わずに、多くの価値観があることを理解しまたその価値観を知る努力をしながら作っていくことが必要だと思う。