それは、人を見た目でしか判断しない下劣な人間を第一に切り捨てることができるという点だ。
多くの場合において、そうした下劣な人間と付き合う時間は無駄にしかならない。
つまりあなたは、労せずしてあなたの本質を見ぬいてくれようとする人間に出会うことができるということだ。
これは、世の中において多くの人間が見た目同士のつながりによって騙す騙されるの関係で浪費されることから回避できるということでもある。
わたしは色覚を持たない。
しかし、その代わりに色の違いで安易に感情をコントロールされることもない。
より注意深く対象を観察する能力も持っているし、周囲の状況やその他の情報から対象を正しく判断する能力にも長けている。
色で判断できないという大きなハンディを抱えてはいるが、判断に色が必要のない場面においては、他者よりも圧倒的に優れている自覚がある。
あなたはあなたにしか向けられない相手の下劣な部分を嫌というほど感じられるはずだ。
それは、普通の人間には持ち得ない優れた感覚であり、物事をすすめる上で絶対的に信頼できる能力だ。
だからあなたが世の中に選ばれる必要なんてない。あなたが世界を選んでしまえばいいのだ。