2Qを終えるタイミングで、周りの人がまたポツポツ辞めて、どっかの会社へ転職していく。
その結果、客先常駐先でそっと開いた社内のメールアカウントには「退職のご挨拶」のタイトルでメールが溢れるわけだ。
お前もお前もお前も知らねーよ、どこの部署だよ、あ?
不特定多数に捧げられた謝辞の文面を見るたびに、自分の中の何かが暗く濁っていくのがよくわかる。
辞める会社に所属している相手に失礼だから転職活動中は絶対にそのことを言わないこと、というのは社会の一般的なルール。
しかし実際転職が決まったタイミング、しかも離任する直前あたりに告知をやられると、それはそれですごく失礼だと思う。平たく言えば、超ムカつく。
義務も義理もない、あくまで自分本意の怒りなのは先刻承知だけど、やっぱりムカつく。
念願叶って別部署に意気揚々とうつっていった先輩が辞める、しかも今日までらしいですね、と
客先のお客様からそれを打ち明けられて「っえ?」とひどく驚いた自分は、トイレに篭ってゲリゲリだった。
なんで自社の人間じゃなくて客先なんだろう、しかもこれ二回目だよ。記憶にそう遠くないよ、あーちくしょう。
自社じゃなくて他社の人に教えられる恥ずかしさとか、
その人からは社内メールが結局まだ出てないので、多分知らなかったら「あれ、見ないなぁ」と思いつつもずっとそのままだったろうという怖さとか