特に何があったわけでもないのかもしれない。他人から見たら普通に生きて行けているのかもしれない私は、とてつもなく、いつでもどうしようもなく死にたい気持ちに駆られている。
死んだら何かが変わるわけでもない。悲しんでくれた人たちは一週間、一ヶ月、半年すればきっと私のことは記憶として留めるだけで、特に何も思わなくなるのだろう。
私がいないからといって、誰かの生活が止まるわけでも、なんでもない。世界は変わらずどうしようもないことを続けるだろうし、それを当たり前のように繰り返していくのだろう。
「楽しいこと考えよう」「必要のない人間なんていない」「死んだらどれだけの人が悲しむと思うのか」
そんなことは、聞き飽きていて私にとってはどうでもいいことなのだ。
別にそんな偽善の塊の言葉を投げかけられて「私が間違っていたよ!」なんてなるとでも思っているのだろうか。阿呆なのだろうか。
今の願い事と言ったら、明日が来ないこと。そして、私自身があの、冬の白い息みたいにすうっと消えられる存在になること。
生きることは、常に苦痛だ。
友人はいる。人より何かと賞を獲ったり賞賛されることは昔から多かったのかもしれない。それでも、ある時から崩れた私の幸せな日常は、どんなに願ったとしても戻ってこない。
それを思って、また夢を見て、現実を無理やり歩く。
そうだ、最近したいこと。
何かを一瞬で消してくれそうな電車を見たい。