二十五歳を超えて恋愛というものがよくわからなくなってきた。今思えば私はろくに恋愛をしてこなかったのかもしれない。
告白されたから付き合って、の繰り返しだったし別れた後もさっぱり忘れられた。
会ったとき、すとん、と何かが胸に落っこちてきて、それから彼の顔すら見れなくなった。人見知りだからだろう、と思っていたのだけど、本当に人見知りだからなのだろうか。
彼に会ったのは三月のことなのに、いまだに昨日のことのように思い出して、仕事や趣味に手がつかない。
会ってからずっと、彼の好きだと言った歌手の曲や彼が好きだと言った曲を聴いて、ぼんやりと彼を思い出すことが多くなった。ふわふわした気分は心地が良く、独りよがりだから少し切なくもなる。
この間の週末は彼の好きだと言った映画を借りて見た。
その映画の様々なシーンを、彼はどんな感情を抱いてみたのだろう、なんて考えながら見ていた。それだけで幸せだ。感想をツイートしたら彼から嬉しい反応もあった。
でも、あまりに突然のことで戸惑っている。だからここで書きなぐってみた。
もうこんなふうに恋に落ちることは一生ないだろうと勝手に思い込んでいたから、本当に驚いている。