今年入った新人は厳しい昇級試験を乗り越えて今年5万円のベースアップを達成したが残念ながらいなくなってしまった。
本日試験を受けたのは、髪の毛をてっぺんで結び、胸を押し付けてくるくせのある40半ばのシングルマミーだ。
シャツの裾はファスナーから出さないという粋なはからいのせいで、一見ファスナーが開いているかどうか分からない難問だ。
普通の会社ならこういう時、社員はファスナーに手を弄り入れてきてパクリとするのが模範解答だろう。
彼女はすれ違いざま俺の股間を一瞬目にすると「はっ」っと俺の前に戻ってきてひざまずいた。
すると、俺の目の前にあった綿埃を拾った。
そして、立ち上がろうとした瞬間・・・
ぐさっ!
「あ、すいません。」
「いやいや、ありがとう。」
新しいな。