2014-12-03

昇級試験

今年のはてな流行語大賞を逃した昇給先生こと昇給先生です。

来年こそは大賞を取れるように昇給業務に励みます

今日は今年最後の昇級試験の日だった。

今年入った新人は厳しい昇級試験を乗り越えて今年5万円のベースアップを達成したが残念ながらいなくなってしまった。

本日試験を受けたのは、髪の毛をてっぺんで結び、胸を押し付けてくるくせのある40半ばのシングルマミーだ。

今日の昇級試験は俺が廊下ズボンのファスナーを開けて待つ。

シャツの裾はファスナーからさないという粋なはからいのせいで、一見ファスナーが開いているかどうか分からない難問だ。

そんな俺にどうツッコミを入れるかという楽しい試験だ。

普通会社ならこういう時、社員はファスナーに手を弄り入れてきてパクリとするのが模範解答だろう。

しか彼女の解答は違った。

彼女はすれ違いざま俺の股間を一瞬目にすると「はっ」っと俺の前に戻ってきてひざまずいた。

(え。まさか・・・

すると、俺の目の前にあった綿埃を拾った。

そして、立ち上がろうとした瞬間・・・

てっぺんで結んだ毛を俺の社会の窓に突き刺した。

ぐさっ!

「あ、すいません。」

「いやいや、ありがとう。」

新しいな。

どっちみち来年昇給な。

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