2014-11-08

怖かった

スーパーのパンコーナーで『おそらくは知的障がい者男性(30代前半ぐらい?)」が1人

「これ、おいしそー!やわらかー!」とか叫んでいたが皆無視していた。

大声だけじゃなくてズリ落ちた赤いジャージと伸びきった服。

とりあえず切り揃えただけの髪から覗く焦点の定まらない表情が見る者を遠ざけているようだ。

自分も「まあ、商品を叩いたり壊したりしない限りお客様だしな」ぐらいな気持ちでスルーした。

だが、コーヒー売り場で「たまにはコーヒー豆挽いて帰るか」とコーヒー豆セルフ挽きマシン正式名称知らん)に

豆を投入しガアァァァァァと音が響き渡った時に「マズイ」と感じた。

「なぁにー?この音なにー?」という声が遠くから聞こえて来たからだ。

途中で止めるわけにもいかず、そのままコーヒーを挽いていると

「ふくろのコーヒー!いい匂いー!ふくろのコーヒー!いい匂いー!」と叫びながら

進撃の巨人奇行種のような動きでやってきて、自分のすぐ真後ろに立って揺れている。

振り返って見るのは怖いので、ちょっとだけ首を左に向けて確認するのが精一杯だった。

挽き終わったコーヒー豆を詰めていると、肩口で大げさに吸い込んでクンカクンカしていたが、

やがてまた何かをブツブツ呟きながら菓子コーナーへ足取りも軽く行ってしまった。

触られたり直接被害にあったわけじゃないが、かなりの恐怖を感じた。

普段は「障がいのある人も同じように優しく接して……」とか綺麗ごとを言ってるくせに、

実際「パーソナルスペース意思の疎通が出来ない何か」が近づくと怖いと思った。

結論:「幽霊より、生きてる人間が怖い」

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