こう書くと誤解されそうだけど、尊敬できる人とは褒めてくれる人なんだと唐突に気付いた。
もうちょい幅を広げると、自分を肯定してくれる人か。
たとえば会ったことないけど尊敬できる人というのは、自分の考え方やスタイルを遂行して成功してくれた人なので、後者に含まれる。
ところで、この尊敬できる人というのは入学試験や入社試験では定番のようである。
となると、これはかなり強烈な質問だ。
暗に「あんた、他人から褒められたことある?」と訊かれているのだ。そこまで意識して問うてるかは不明だけど。
「尊敬する人は親です」という返答「そうじゃねーよ」と受け止められるのも然りである。親は褒めてくれるだろ。そうでない場合も多くあるけど、これは後に繋がることなので保留。
歴史上の人物など会ったことのない人を挙げる場合は、その根拠で受験者がどういうの人物か計られることになる。
なんとなく坂本龍馬とか織田信長とか挙げると「お前の人格はそんなありふれた回答で表現できるのか」となる。
そうなると、この質問、答えるのにけっこう苦労する人も多いんじゃないかと思う。
おそらく今の日本人はそういう人に出会えない場合がほとんどだ。
親すら褒めてくれない、だからどいつもこいつも自己肯定感が低い。
褒めてくれる人を尊敬するというのは、怒らない人が好きとかいう甘えた話ではない。
単なるお世辞やおべっかを超えた、「褒められた!」という実感を与えてくれる人、そういう人と関係を構築できた経験はとても有意義であると思う。