ビルの軒先で古本販売をしている。折りたたみテーブルにフリーマーケットのように本やCDを並べる。隣には占い師をやっている男がいる。冬なのにサングラスをかけて気持ちが悪い男だが、愛想だけはよくていつも話しかけてくる。いつまでも話すので、あまり相手にしない。
占い師の男はキャンピングカーで日本一周するのを夢見ている。古本のように在庫があるわけでもないし、身一つで放浪したほうが楽だと伝えてみたが、どうしてもキャンピングカーにこだわりがあるという。占い師はブログでも稼いでいるが、そのブログを読んでみてもどこに人気の理由があるのかわからず感想を伝えるのに難儀する。
客が少ないので早めに店じまいをする。商品をキャリアカートに詰めて、隣の占い師に挨拶をする。急に将来のことが不安になり、ブログで稼ぐ方法を模索してみたが何も思い浮かばない。書評ブログを書いているが月に百円程度の収入しかない。過去に超マイナーな作家から書評の感想をメールでもらったことがあるが、印象に残ることといえばそれくらいだった。
本を読んでいるだけで生きていければいいが、そういうわけにもいかない。せどりも今では稼げなくなってしまった。
なんか現実感のある夢だった。