周りの友人らが彼女ができたとか風俗で卒業したとか突然報告してきて、俺はいったい何をやっているんだと思うこともあるけれども、特別な焦りという焦りもなく、いくら友人が彼女をもとうと風俗にいこうと自分には何ら関係のないことなので、たいていは勝手にやってろと心の中で思うだけで平然としているが、床について夢をみると、その内容は自分がどんどんと孤独になってゆく悪夢だったために、あさ起きてから俄に孤独感が胸に迫ってくる。
いやいやいやいや、だってついこの間までお前ら俺と変わらなかったじゃん。
女はあーでこーでとか適当に妄想し合って、酒を飲みながら笑いあったあの日は、何もそんなに遠い昔のことじゃなかった。
こいつらだけはずっと俺と変わらないのだと心のどこかで無意識に深く深く信じていた。
なのに、なんだか彼らが遥か遠くの異世界へ唐突に行ってしまったような気がしてきて、彼らと一緒に過ごしたあの日々のことだけが俺の中に取り残されて、気がついたら絶望感で一杯になっていて。
結局友人ってそういうもんなのかよ。
互いの境涯とかに左右されて次第に疎遠になる場合もあると聞いていたけれども、まさか自分の方ではなくて、友人の方が変わることで彼らの方から自ずと離れていくことになろうとは全く予期していなかった。
この先、年齢を徐々に重ねていって、周りに俺の仲間なんかこれっぽちもいなくなって、ついに俺は真の孤独者となるのかもしれない。
もちろん彼女つくるだのソープにいくだの壁を破るための種々の方策は考えられるものの、自分の殻を破るリスクと孤独になるリスクとを考えたときに、自分が選んでしまうのはどうしても後者の方になる。
何故に孤独になってまで自分の殻を破りたくないのかと問われてもそれは自分でもよく分からない。変な意地でもあるのか。それとも永遠の子供でいたいのだろうか。
孤独道を極めてくれ。 ・ かっこ付けて孤独を貫いているうちに一周して面白人間になってること、結構あるよね。
もう友達諦めて彼女つくろうよ。誰でも良かったらできるし、彼女いれば友達いなくても大丈夫。ソースはおれ。
孤独感か。孤独感をどうしたいの?なくしたいの?折り合いをつけたいの? もういいじゃん、孤独感をさ、自分一人で抑圧してしなければならないルールなんてさ、どこにもないよ。 自...