今回の佐々木氏とか川上氏とかが言う「叩きすぎ」論に「馬鹿を擁護するのか」って言ってる奴らの大半は、その馬鹿者を更生させてよりよい社会にしていこうとかどうすればこういうことが起きなくなるのかってことはまったく考えてなくて、単に無条件に叩ける奴を複数人でボコボコにしたいだけ。
これはおそらく、すこしちがう。虚空に悪意を見過ぎてるだけだよ。
ある瓶(コミュニティ)の中に赤と青のゼリービーンズがはいってるとするでしょ。その瓶の中から、青のゼリービーンズをとりだしていく。そうすると赤のゼリービーンズの割合が高まっていくでしょ? どんどん青のゼリービーンズを取り出していけば、赤のゼリービーンズだけがはいってる瓶になるでしょ。彼らは、社会を「そういうもの」だと考えてる(=モデル化して理解している)んだよ。
このゼリービーンズ瓶のモデルは、本当にゼリービーンズの瓶なら正しい。それにコミュニティが十分に小さくて外部が存在すれば、モデル化としてもさほど間違ってる訳じゃない。コミュニティが二十人程度ならだいたい正しいし、想像通りに結果が出るんだ。村民二十四名の村からDQNを追放すれば村は平和になりますね、くらいの話で言えば結果平和になる可能性はかなり高い。
それに対して、そんなこと行ったって日本という国(巨大コミュニティ)はそういう風にはうごかねえでしょ、だってでかいし。取り除いたゼリービーンズだってその大きな瓶の中にはおかなきゃいけないんだし。っていう指摘は正しい。それが「その馬鹿者を更生させてよりよい社会にして」いかなきゃいけない理由だ。
でも大多数の一般人は、そんな大きなコミュニティを実感のあるモデルとして想像できないんだよ。自分のすでに持ってるコミュニティ理解を拡大したものとしてしか、把握できない。つまり、でかい村だ。そこからは青いゼリービーンズを取り除き続ける事ができる。青いゼリービーンズはどこへ行く? 村の外のどこかだよ。村民はそんな事考えない。
そこにあるのは「単に無条件に叩ける奴を複数人でボコボコにしたいだけ。」みたいな悪意ではなくて、どっちかっていうと巨大な社会を想像できないという能力の欠如なんだよ。
ハンロンの剃刀でこの件は終了できると思うよ。
http://anond.hatelabo.jp/20130905002641 何が気持ち悪いかって、ヤンチャくらい見逃してあげようよ、という考え方。マジメに生きている人の方が大多数なのに。 んで、ヤンチャが許されないとな...
http://anond.hatelabo.jp/20130905125721書いた増田だけど。 俺も「ボコボコにしてる」を悪意でやってるとは思ってなくて、けど、蒼いゼリービーンズ、腐ったミカン、を取り除くつもりでもない...