なぜか。
「二つめ」「三つめ」・・・と考えていくうちに、哲学になってしまうからだ。
すなわち、ほとんどすべての場合「自分はなぜ生きているのか」にたどりついてしまう。
今まで試験勉強、卒論発表、就職活動、仕事などで行き詰った時「一つ上の視点で考える」ことは有効な手段であった。
大局を見ずに、目先のことにがむしゃらに頑張っていては、方向性を見失ってしまう。
だからこそ、「一つ上の視点で考える」は軌道修正を行うという意味で正しい戦略だ。
しかし、「一つ上の視点で考える」ことが問題解決につながったかのように錯覚すると、ついこのように考えたくなる。
「一つ上の視点で考えることで近道ができたのなら、さらに一つ上の視点で考えればもっと近道ができるのではないか」
こうなると危険な兆候だ。
本来の悩みとは程遠いところに思考が移ってしまい、結局何も進んでいないということが往々にしてあった。