アラサーにして初めて本格的に恋をした
やっとデートに誘えた
なんて楽しいんだろう
高校生の時は孤立主義だったし、底辺校の中では優秀な生徒ポジだったためか、相手は労せず手に入れられた
大学生の時はネトゲにどっぷりで、その世界はある意味底辺だったから、これまた労せず手に入れられた
だから、リアルな人間関係のなかで人にぞっこんになったことがなかった
相手には彼女がいるし、この年になるとそこからひっくり返すのは至難だろう
実際ひっくり返したいわけじゃないから、当たり障りない共通の趣味で誘いをかけることしかできない
手遅れ感は非常に深い
ただ、恋をしているのが楽しい
不登校時代がなければきっともっと早くにこれを得ることができ、普通の人生を獲得できていたのだろう
でも、私はあまりにも不全だったことをまだ覚えているから、後悔することすらできない
ただ、いま恋をしているのが楽しい
私の中にこのような情動の可能性があったことが嬉しい