2012-07-18

ユニコーン→バイコーン

だいぶ前にやっていた学園モノのアニメに、ヒロインに告られてなんとなく付き合いを始めたシスコン主人公(姉と妹がいてどっちとも仲が良い)が、最後までその気にならず、結局ヒロインから別れを切り出すという内容の作品があった。

そして別れるきっかけになるエピソードの一つに、姉が倒れたことに動転した主人公が、ヒロインとの大事約束をすっぽかし、謝りに行ったけどヒロインは泣いて帰ってしまったという話があった。


そのアニメを見た当時、自分リアル女性とは全く恋愛経験がなかったのだが、それから数年経ち、何人かの女性出会って別れて・・・という経験をした。

そんな体験をした後に、そのアニメの、特に上に書いたエピソードを思い返すと、放送当時と今とでは感想が大きく違っていることに気づいた。


当時の感想

主人公はなんて酷い奴なんだ」

ヒロインが可哀想で仕方ない」


今の感想

「確かに主人公はアレだけど、ヒロインヒロインで面倒な奴だな」

「まあ仕方ないというか、起こるべくして起こった事じゃね?」


その他にも、昔は結構眼の色変えて見ていたハーレムアニメが、作品によってはホラーに近い感想を抱くようになった。

具体的には、主人公モテ要素を知る由もない、ほぼ初対面の女が最初からその気まんまんとか、見ていて背筋が寒くなるのだ。

リアルにおいても、こっちがほとんどその気じゃない時点で、こいつ俺が好きなんだなということがハッキリ分かってしまうと、大いに興ざめするようになった。


でもこれ、自分が大人になったというより「一見純粋なようで実はイカ臭いだけの童貞」が「自分に都合の良いように女と遊びたいだけの下衆な兄ちゃん」に変化しただけとしか思えない。

それとも、世の男は皆そうやって大きくなるものなんだろうか。

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