たまの休みに家に帰ると、両親はとても喜んでくれる。
このあいだの帰省の時も、母は一緒にバーゲンと映画に行こうと言って、つれていってくれた。
父はどうする?と聞くと、俺は買い物はぶっちゃけ○○○○○○(なんと言ったか忘れた。女だらけの買い物は楽しめない、という意味合いだった)だからいいよ。
そう言って、久しぶりの一日休みを犬と過ごす事にしたようだった。
そんな父の夢を見た。
私が平日の仕事の合間にやっている、居酒屋のアルバイトにこっそり面接にくる夢。
私があわてて「とうさん!なにやってるの!」というと、見つかったか!とばつが悪そうな顔をして、私が本当に怒っているのを見るとすごく寂しそうな顔になった。
50になる父は、休日に一年前からガソリンスタンドでバイトを始めた。
母は、2年くらい前から、父の話にあからさまにぶっきらぼうに、冷たく答えるようになった。
母は去年、兄の勤める会社(田舎では給料が良い)で働かせるために、兄に対して父に頭を下げさせた。
兄は母の振る舞いをひどく怒っていた。
両親は私が小さいときからずっと共働きで、母は私が中高の間じゅう、夕方から深夜までパートだった。
父の安月給に対して、三人目の子供が産まれた時、わたしが大学に上がるとき、それでもバイトをしたり職を変えない父に対して、
もう何年も、不満がたまっていたのだという。
でもあの融通が利かなくて
明るいけどプライドの高い父は
寂しさで心がいっぱいになってるんじゃないかな