2011-06-30

http://anond.hatelabo.jp/20110629131758

求めている話と違うかもしれないが

俺の彼女も似たような境遇だった

同じ歳の彼女就職先の少ない実家のある県からこちらへきて就職

職場恋人になった

3年くらい付き合って結婚についてなんとなく話してみたら

直ぐではないが、いずれは実家に戻らなければいけない事

両親は土地持ちで、結婚相手は婿養子でなければいけない事を告げられた

結婚する意志がある真剣な付き合いをしている」と言う気持ちを伝えたかったけど

じゃ、実際に婿養子になる覚悟があるかと問われたら

まだ20代の俺にはうんとうなづく事はできなかった

訳も分からずこだわりとプライドがあった

彼女も事前に覚悟してたらしく

別れようかと告げた、

その時はそれにもうなづけなかったけど、やはりなんとなく自然恋人から信頼できる友人に代わった

彼女とはそれから親友として付き合って

数年後、どうしてもやりたい仕事がある、と言って

彼女職場を去った

しばらくして決まった彼女就職先は、実家のある県内だった

就職先もないような土地では遊ぶ場所もなく

俺と彼女は月に一度程度会った

最初は俺の方に彼女が来ていたが

時間負担を減らしたくて段々中間地点で会うようになった

映画じゃなくて紅葉を見に行ったり

ショッピングじゃなくて郊外美術館に行ったり

街中とは違う過ごし方を続けていくうちに

やっぱり彼女しかダメなんだと気づいた

それから更に数年後、改めて結婚を申し込んだ

勿論、苗字を変えてもいい、と

40手前になるまで俺は踏ん切りがつかなかったが

彼女も結局俺以外に結婚したい相手は見つからなかった

彼女の両親はとても喜んで

結婚するつもりがないと思ってた俺の両親も喜んでくれた

20代の頃とはちょっと環境も変わっていて

婿養子に入る条件は変わらないけど

すぐに彼女実家住みにはしなくても良くなっていた

振り返ってみると、えらく遠回りしたようだったけど

単なる恋人という情熱の延長上にある結婚ではなく

親友として過ごした数年で、生涯一緒に居たい相手だと思い知らされた気がする

男は若ければ若いほど、馬鹿です

でも、馬鹿もそのうち歳を取るわけで

そんな昔話を少ししてみました

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