2011-04-17

福島第一の5号機と6号機

1年以内に福島第一の5号機と6号機を今後どうするか決めなくてはいけないと思う。

両機の損傷は軽微で綿密な点検を行えば運転再開は可能だと思われる。

チェルノブイリでも事故をおこした炉の隣にある3つの原子炉の運転は継続された。当時ソ連ウクライナ政権が狂ってたゆえの判断ではなく、これはこれで現実的な判断であった。すでに近隣地域から住民避難済みであり、万一事故が発生することを想定するとむしろ他地域原発よりリスクが低かったのである

福島第一の5号機と6号機についても同様のことが言える。もはや20km圏内の民間人はほぼ避難が完了しているため、事故リスク国内の他地域原子力発電所比較してかなり低い。5号機と6号機を運転することで、地理リスクや老朽化リスクが高い浜岡や敦賀廃炉を前倒しできるのであれば、ぜひとも運転を再開すべきであろう。発電事業収入が得られることから福島第一だけ切り離して清算会社とする構想の実現可能性も高まる。

だが、問題がある。日本衆愚政治の面を持つ感情的民主であるため、チェルノブイリ当時ソ連のような冷静な判断は無理だと考えられる。福島第一の無傷の炉の運転再開をするなんて、間違いなく国民感情的に受容不可能だ。結局うやむやに廃炉にされ、より危険な旧式炉の運転が続行されるのではないだろうか?

日本原子力未来は暗い。

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