勇気を出して誘って、okを貰って舞い上がって、とうとう今日。眠れないまま朝、顔を洗って髪をチェック。
自分なりに考えたおしゃれな服で、待ち合わせ場所でもじもじして待つ。
遠くから来た女の子の私服を見て、いつもと違う姿にドキドキ。顔をパッとさせて、「行こっか」ってぎこちなく歩き出す。
映画、ゲーセン、ショッピングモール、一通りのデートコースを回る。同姓の友達と行くのとぜんぜん違った景色。
歩いてて、ちょっと肩がぶつかったりして、お互いを意識。髪からシャンプーの匂いがする。女の子ってこんないい香りなんだ。
昼食は、時たま無言になっちゃうけど、話題を出して場をつなぐ。途中トイレに立った時は、鏡の前でいつも無頓着な髪型を整える。
夕方日が暮れて、そろそろデートの終わりを迎える。今日は一日楽しかったねって、勇気を出して言ってみると、
女の子が満開の笑みを浮かべ、それに見とれて時間が数秒止まる。このままずっと見ていたい。
駅に着くまでの数分間、買い物のバッグを持ってあげようとして、さりげなく一緒に手も握ってみる。
どうしよう、振りほどかれたら。でもずっと握ったまま。柔らかくて暖かい体温を感じて、心がキュンとした。
そろそろお別れ、バイバイの時がきた。ゆっくりと手をほどいて、正面に立つ。彼女は憂いを帯びた微笑を向けてくれる。
ペコリとして、手を振って、このまま抱きしめたい衝動に駆られるけど、彼女は行ってしまう。
後姿、風になびく長い髪とスカート。見送ったら、そろそろ自分も家に帰ろう。
家に帰って、風呂に入って歩きつかれた足を癒す。
疲れた体が、ゆっくりと眠りに誘う。あの彼女の表情を思い浮かべ、ニヤニヤしながら布団に入る。
・・・・・・・・・そしたら、もう二度と目が覚めなくてもいい。
それでいいなら 100万ぐらい貯金して、女の子を1日(8h)雇えばいいのでは?と バッチャンが言ってた。
確かにそれで事足りる。それで事足りてしまうぐらいに、このストーリーからは「関係性」が欠落してる。
こういう初々しい感じはもう何年も無いな。 彼女と一緒にいるのが日常過ぎる。 てか元増田は高校生くらいか?