2024-02-20

思い出

12個下に弟がいる。

私が12歳になるまでの間、両親は、私のことをしっかり育ててくれた(と思う)が、弟が生まれからはかなりの割合のお世話を任されていた。

平日は学校からそのまま保育園へお迎えに行き、家に着いたらオムツを替え、ミルク離乳食を与え、哺乳瓶を洗い、風呂に入れ、寝かしつけ、次の日の保育園の用意をした。

20時くらいになると両親が仕事から帰ってくるので、一緒に夕飯を食べながら学校出来事を話したりテレビを見たりしていた。

土曜は自由時間だったので、友達と遊びに行ったり、家族で出かけたりした。

日曜は家事の日と決まっていたので、両親が家のことをやっている間はずっと弟の面倒を見ていた。

当時はそれが当たり前のことだと思いこんでいたが、大好きだった習い事を辞めることになったり、入部だけした部活に一度しか出席できないまま退部したり、勉強をする時間がとれずに成績が悪かったり、そのことで先生に叱られ「弟の世話があって」と言うと「言い訳するな」「時間はつくるものだ」と言われたりするなど、つらい気持ちになることもたくさんあった。

幸いにも、弟が成長するにつれミルクオムツ卒業したり、園バスで送ってもらえるようになったり、近所のお友達の家で遊んでくれるようになったりして少しずつ少しずつ楽になっていった。

数年前、ヤングケアラーという言葉を知ったときは「世の中には大変な人がいるんだなあ」と思うだけだったが、思い返せば、自分もそうだったのだろう。

家族仲は良かった。両親ともしっかり働いていたのでお金もあった。弟は目に入れても痛くないほど可愛かった。ひとつひとつは大変なことではなかった。

でも自分のための時間もっとしかったなと今になって思う。

  • よくわかんないけど、弟の面倒を見てたってのをヤングケアラーって言うのはちょっと違和感ある。 別に特別な事じゃないと思うけど、習い事とか部活やれなかったってのは特別に可哀...

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