2023-10-24

私立中学校問題がある子がいた話

私が通っていた私立中学は偏差値が50だった。

元々公立中学校に進む予定だったが、私が入る前年にそこで問題が起き、急遽受験することになった。

たった三か月ほど集中して勉強すれば受かる程度の学校

しか学校都心一等地にあり、学費はそこそこ高かった(らしい)。

荒れている公立中学に行かなくて済むのが嬉しかったが、同じクラス問題のある子がいた。

入学式の時からの子は異質で、幼稚園の子どもみたいに足をぶらつかせ、周囲にちょっかいを出してみんなを困惑させた。ここは本当に私立中学なのかと私は頭を抱えた。

中学生だというけれど、私はその子小学校3年生程度にしか見えなかった。

汚い話を平気でする、クラスで回し読みしている漫画の順番が待てず癇癪を起こして泣く。

成績も毎度赤点だったと思う。そもそも字があまり書けないのだ。

明らかに、知能が未発達な子だった。

授業中、その子の奇声に悩まされたり、集団行動の出来なさに辟易していた。

それは3年間続いた。

そのまま内部進学できる高校は、偏差値が一気に60まで上がる。

さすがにその子は内部進学できず、別の高校に行ったらしい。

らしいというのは、それっきり交流が途絶えたから。

しようと思うクラスメイトもいなかったのだと思う。

私の母は「その子の親が必死に頼み込んで入れてもらったのよ。懐深いいい学校ね」なんて言っていたが、私は冷たく「そのせいで授業に集中できない私たち権利はどうなるのか」と言い返した。

母は苦笑いをして、それっきり黙ってしまった。

高い学費を払って環境のしっかりした私立に通ってしっかりと教育を受ける権利を壊されるのは正直言ってごめんだ。

なぜ私の学校彼女を受け入れたのか、いまだに解せずにいる。

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