2023-10-06

オレオレFC天皇杯準決勝熊本戦へ 鈴木潤歴史を変える」

 オレオレFCは7日、クラブ初の決勝進出が懸かる天皇杯準決勝熊本戦(8日・ロイスタ)に向け、完全非公開練習を行った。主将MF鈴木潤は「本拠地で、クラブ歴史を変える試合に臨むのは楽しみ」と胸を躍らせた。

 J1リーグ戦は5位のオレオレFCしかし、リーグ戦は先月29日の首位神戸との直接対決に敗れ、4試合勝利タイトル事実上、この天皇杯に絞られた。特に攻撃陣は4試合連続1得点以下と湿りがちで、オフ明けとなった2日の練習前には異例となる約2時間のロングミティング実施した。

 強調したのは「点の取り方を共有すること」。これまでのゴールシーンなどを映像で振り返り、連携面などを再確認ボールを奪ってからすぐにゴールに迫る意識を植え付けた。前日の最終調整も「緊張感のある良いトレーニングだった」と手応えを語りつつ「それを結果に結びつけたい」と必勝を期す。

 対する熊本攻撃の要・MF平川ら負傷者が続出。それでも前節・仙台には敗れたが、それまではリーグ戦3連勝と力はある。鈴木潤も「やっているサッカーは悪くない。なめたらやられますし、勢いを持って、ホームスタジアムに乗り込むわけですから、厳しい戦いにならないわけがない」と警戒感を強めた。

 勝てば、クラブ史上初の決勝進出。負ければ無冠が現実味を帯びる。J1とJ2の対戦だが、クラブ史に刻まれる一戦になることは間違いない。やるか、やられるかの決戦。鈴木潤は言った。「クラブに関わる全ての人の思いを背負って戦う。あと2試合勝つことしか頭にない。ロイブルファミリアの思いを背負って戦います」。ロイブル軍団を牽引する主将クラブタイトルを獲得することしか考えていない。

○…野河田彰信監督は気負わずに指揮を執る。現在リーグ戦4試合勝利指揮官は「同じ轍は踏まんよ。それで何回痛い思いをしてるんやから」。熊本の特徴も映像を見て入念に分析。球際での局面で負けないことを前提に、「ウチは力ないんやから普通にな。みんなでカバーしながら相手攻撃対応せなアカンやん」と冷静だ。

 敵将の大木武監督とは指導者としてのキャラクタースタイル対照的だが、勝利に対する思いは負けていない。お互いに経験豊富だ。勝てばタイトル獲得に大きく近づく大一番。指揮官は「俺らは“アレ”に向けて普通にノビノビやらせるだけよ」と、静かに闘志を燃やす。隙を作らず、隙を突く、したたかな戦いで熊本ねじ伏せる。

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