2022-12-11

ラザニア

今しがた、ラザニアオーブンに入れた。

ラザニアってものは、オーブンに入れてから焼き上がりまで20分くらいかかる。結構長い。

待ってる時間の間、なんで私がラザニアを好きになったかを、少し語らせてほしい。


はいからラザニアというものに興味を持ったのだろうか。

そのキッカケははっきり覚えている。アニメだ。

小学生だった私は、そのアニメに熱中した。特にカエルみたいな宇宙人ママンが作る、ラザニアに。

主人公の同僚である関西弁カエルモドキ、その何人もいる子供とその同僚本人が大好きだったラザニア

まりにも美味しそうに食べるもので、私も興味を持ったのだ。

アニメを見たあと、私は母親に「ラザニアたべたいな」と言った。

子供のなんてことはない、他愛もない要求だった。

しかし、母親は、作れないと返答した。

当時はラザニアの作り方なんて、調べることが出来なかったから、とんと見当がつかなかったのだろう。

断られた私は、ラザニアに対する興味を強めた。


大人になっても、私はラザニアのことを忘れてなかった。

調べたところ、都会のお店でラザニアを出してくれるところを知り、チュニジア料理と書いてあるその店に向かった。

初めて食べたラザニア

なんということだろう。

ミートソースの甘み、ホワイトソースの舌触り、そしてミルフィーユ上に重ねられた平べったいパスタ

おお、これは熱中に足る料理だ。

家に帰って、いくつかのルートを使い、ラザニアの作り方を知った私は、それから家でも作るようになった。

今では、ラザニアは私の得意料理の一つだ。


今日ラザニアの日だ。

ホワイトソース? できた。だまはなく、ちゃんホワイトだ。うん。満足。

ミートソース? ちゃんと挽き肉を市場で買って、トマトピューレ…は缶詰だが、自分で作った。いい甘さ。

ラザニアパスタ。もちろん、塩とオリーブオイルを少し入れたお湯でしっかり湯がき、くっつかないように注意深く仕上げた。

層にしてオーブンに投入。そして今がある。

スペースオペラどころかドコ行っても主役になんかなれない。ピンチときにあらわれても救うことなんて出来なかった。そんなスターダストボーイだ。

父親ではあってもヒーロらしくはないから、チャーハンは得意ではない。

だけど、ラザニアは得意になった。

から今日特別な日、娘と二人、ラザニアを食べようと思う。

ちょうど、20分経ったようだ。

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